よくあるご質問
- BIMとは何か?
- Building Information Modeling の略で、建物情報をもった3次元CADモデルです。3次元CADモデルの各構成部材が2次元の建物情報を持っているため、3次元のモデルが見方を変えると2次元の図面にもなります。これまで設計段階で2次元の図面と3次元のモデルを別々につくっていたのが一つに統合され、設計内容に忠実な竣工後のかたちが建築模型をつくることなく工事前により正確にコンピュータの画面上で把握できるようになりました。
- 木造以外の建物も設計可能か?
- 可能です。当事務所の実績としては木造が多いですが、大手設計事務所に勤務していた頃は鉄骨造・RC造での設計が通常でした。住宅などの規模の小さい建物では、建設費が一般に安いので木造が多く、規模が大きくなると柱の少ない大空間とするために鉄骨造が多く採用されます。
当事務所の設計事例の多くは確認申請上は木造ですが、大きな部屋や窓が欲しい場合は一部に鉄骨の梁を用いて、木造と鉄骨造の折衷方式としています。構造形式に縛られることなく、コストや工期等の条件下で実現したい建物の外観や室内空間に合った架構とすることが大事だと思います。
木造建物に赤い錆止め塗装の鉄骨梁を使用した当事務所設計事例
- 設計料は?
- 設計料(業務報酬)と業務内容については、国土交通省から平成31年告示98号として指針が出されています。業務報酬は建物種別と床面積により示された目安に基づきます。新築の戸建住宅の場合、建設費の10~20%が一般的です。
- 設計期間は?
- 建物の規模と内容によりますが、新築の戸建住宅の場合は通常「基本設計」2~3ヶ月、その後の「実施設計・見積調整」で3~5ヶ月、合計5~8ヶ月です。実施設計後は、確認申請を経て工事となります。
- 土地が決まっていない場合は、基本設計前に土地探しからお手伝いすることも可能です。それぞれの土地で法規上設計可能な建物のボリュームや土地の特性について設計の観点からアドバイス致します。
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- 住宅以外の設計も可能か?
- これまで戸建て住宅のみならず国内外の集合住宅・オフィス・商業施設・工場等の設計にも関わっておりますので、住宅以外の設計も喜んでお引き受け致します。また、住宅やビルの改修工事も設計提案させて頂きますのでお気軽にご相談下さい。
- 東京以外の建設地でも可能か?
- 可能です。但し、見積りの特別経費に計上されていない出張費や遠方(片道概ね1時間以上)への交通費は業務報酬に含まれず、別途支給頂きます。
設計打合せは材料の確認など直接お会いして説明させて頂く必要がある場合もありますが、 事前にE-Mail で図面やBIMモデル・CG画像を送信したり、画面共有でオンライン打合せをすることも可能です。また、大手設計事務所勤務の際に海外案件も多く経験しておりますので、英語での打合せ・図面作成も対応致します。
- ハウスメーカーで新築するのと、設計事務所に依頼するのとの違いは?
- ハウスメーカーと設計事務所の両方に勤務したキャリアからかよく受ける質問です。ハウスメーカーや設計事務所も様々ですので、以下、一般論となります。
まず双方の販売戸数と顧客ターゲットが異なるために、その在り方は当然異なります。年間数百~数千戸の販売が必要なハウスメーカーの顧客像は一般的なものであり、その設計は保守的で確実なものであることが原則です。また、大量生産を可能とするために建設部材を規格化して、営業・設計・メンテナンスといった組織で分業された対応が通常です。一方、設計事務所の多くは年間数件の契約で経営が成り立つため、個別で特徴のある設計をすることが可能です。
設計料・工事費に関しては、ハウスメーカーは共通部材の工場生産や設備の一括購入によって部材費は抑えられますが、会社として組織を維持するための人件費等経費は余分にかかります。また設計と工事を一括で請け負うので、経費や利益の在り方が不透明です。一方、設計事務所は設計契約のみで、建設に関しては工事会社と別途契約となり、設計と工事の費用についてそれぞれ精査が可能です。支払総額として、どちらが安いかはケース・バイ・ケースです。費用の透明性があり、工事会社や建物の構造形式を自由に選べるのは設計事務所、設計と工事が一括で手続きの手間がかからないのはハウスメーカーと言えます。
結論としては、状況によりどちらがより適切かを判断することが重要です。分譲地等の整形な敷地で一般的な家を、あまり手間をかけずに建てるのであればハウスメーカーが適しています。特徴のある敷地であったり、こだわりのある建物を建てたい場合は設計事務所が適しているのではないでしょうか?
- 工務店で新築するのと、設計事務所に依頼するのとの違いは?
- 住宅の場合は、近所の工務店に建ててもらうということも多いと思います。上記ご質問に対して、一昔前は「あまり設計にこだわりが無く、コスト重視であれば工務店」という回答をさせて頂いておりましたが、最近はデザイン事務所のような横文字の社名で、工事だけでなく設計も積極的に請け負う工務店も増えて、工務店と設計事務所の見分けがつかないこともあるようです。
しかしながら、今も昔も変わらないのが、「工務店は原則として工事会社である」ということです。工事会社は、建設しにくい設計はなるべく避けたいのが実情です。また、建設やコストの詳細についての説明は、素人であるお施主様には理解できないので、省略されることも多いのではないでしょうか?
設計事務所は、お施主様と工事会社の間の中立の立場から、設計提案と工事監理(設計図通りに工事がされているかを確認・報告)を行います。また、建設現場に近い優良な工務店(工事会社)を紹介させて頂いて、工事費の見積りを精査(材料単価は適切か?図面通りの材料の必要数量が正しく見積もられているか?)確認します。
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